堅守セレッソ大阪が“魔さか”の失点で不敗記録が止まった。後半12分、自陣ゴール前でDF丸橋が右足で思い切り蹴ったクリアボールが、距離を詰めてきた柏レイソルFWクリスティアーノの左腰に直撃し、そのまま跳ね返ってゴール左へ。韓国代表GKキム・ジンヒョンもまったく反応できない痛恨の失点。J1では3月4日浦和戦以来8試合ぶり、ルヴァン杯を含めれば公式戦12試合ぶりの黒星となった。

 丸橋は「もっと冷静に判断すれば防げた失点」と悔やんだ。尹晶煥監督は「この暑い中(気温27・8度)でもったいない失点をすると力が抜けてしまう」と落胆を隠さない。MF清武も「(失点した時間は)みんながふんわりとしてた」と話した。

 この日の1失点を加えても10試合で計8失点は18チーム中で最少。FW杉本は「いつかは負けるから。次の試合が大事」と冷静に受け止め、FW柿谷は「勝ち点1でも大事にしないといけない」と気を引き締め直した。5位から暫定7位に後退したが、首位鹿島とは勝ち点わずか5差。反撃の機会は十分に残されている。【中島万季】