ジュビロ磐田DF小川大貴(25)が、明日14日のホーム川崎フロンターレ戦(午後3時、ヤマハ)に先発する可能性が高まった。12日、磐田市内のヤマハスタジアムで行われた紅白戦に出場。前節アウェー・ヴァンフォーレ甲府戦の退場で出場停止となるMF宮崎智彦(30)に代わって、主力組の左MFに入った。リーグでは4月30日のホーム北海道コンサドーレ札幌戦以来2試合ぶりに巡ってきたチャンスに、小川大は「しっかり準備をしたい」と言葉に力を込めた。

 10日のルヴァン杯清水エスパルス戦では、3バックの左で先発フル出場した。4-2の勝利に貢献し、名波浩監督(44)にも「90分間、安定したプレーだった」と評価された。川崎F戦では、1つ高い位置での出場が見込まれるが、右MFや同SBなど複数の位置をこなせるのも、小川大の強みだ。「(左MFは)苦にはならないです。1対1の強さ、前への推進力。自分の持ち味を発揮するだけです」。

 昨季は、3試合連続の先発となった6月11日のFC東京戦で右膝前十字靱帯(じんたい)と半月板を損傷した。レギュラー定着を目前にしての負傷。その悔しさを胸に「自分の力を100%出し切って、チームの勝利に貢献したい」と言った。大卒4年目での正念場。定位置獲得へ、左サイドから猛アピールする決意だ。【前田和哉】