ジェフユナイテッド千葉FW船山貴之(30)が、V・ファーレン長崎戦で、先制ゴールを含む2ゴールで、チームを3試合ぶりの勝利に導いた。

 前半6分、FW清武功暉(26)の左CKを、ファーサイドで待ち構えたDFキム・ボムヨンがヘッドでたたきつけたボールを、左足で決めた。「まぁ…あれは触っただけ、ボムヨンのゴールに近い。早い段階で点を取れたのは良かった」と振り返った。

 後半34分には、長崎DFが放った浮き球をカットすると、そのまま強引に中央突破して、DFを振り切りながら右足でゴールにねじ込んだ。突破力を生かした、船山らしい一撃だったが「(雨で芝がぬれて)ボールがスリッピーだったんで、うまく入った。乾いていたら、どうなるか分からなかった。もっとコースを狙いたい」と満足はしなかった。

 船山自身、3月4日のモンテディオ山形戦(ホーム)以来11試合、約2カ月ぶりのゴールだった。今季はFWが決めきれず、落とした勝ち点も多かった。「久しぶりのゴールは、やっぱりうれしいですよ。FWが、あまり点を取れていなかったのでね。これを機に、FWがしっかり結果を残せるように心がけたい。チームの勝利が最優先」と最後まで手綱を引き締めた。【村上幸将】