清水エスパルスの窮地を、絶好調の元オーストラリア代表FWミッチェル・デューク(26)が救う。26日、清水三保グラウンドで最終調整を行った。23日に負傷したMF枝村匠馬(30)は、この日も別メニュー。小林伸二監督(56)は患部について詳細を明かさず「今回は(起用を)我慢した」とベンチ外を明言した。

 代役が濃厚なデュークは「調子はいい。チームにエネルギーを注げるようにしたい」と気合は十分だ。本職はセンターFWだが、前節アウェー浦和戦(20日・3-3)では、後半途中から右MFで出場。攻撃の起点を作り、押し込まれる展開を一変させた。右ポスト直撃のシュートを放つなどチャンスもあり「ゴールを取れる自信がある」と笑みを浮かべた。前節2得点のFW鄭大世(33)、リーグ3戦連発中のFWチアゴ・アウベス(24)の2トップとも練習中からコミュニケーションを取っており「試合の中でいい連係を出したい」と話した。

 今季リーグ戦全試合に出場している枝村の欠場は痛手だが、鄭は「勢いのある選手がいるし、心配はしていない」ときっぱり。強力な攻撃陣で今季ホーム初勝利と、公式戦11試合ぶりの勝利をつかむ。【保坂恭子】