柏レイソルが後半7分にFWクリスティアーノのゴールで先制するも、試合終了間際に元ブラジル代表FWパトに同点弾を許し、またも今大会初勝利はお預けとなった。

 下平隆宏監督は「先制して、このままゲームを終わらせられればよかったですけど、なかなか追加点を奪えず追いつかれてしまって、悔しい一戦だったと思います」と厳しい表情で振り返った。前半から右サイドから多くのチャンスをつくって終始主導権を握っていただけに、ホームで悔やまれるドロー。ハーフタイムには先制しても追加点を奪いにいくよう指示していたと明かし、「追加点がとれていれば試合を終わらせられたと思いますし、本当に残念な結果となったと思います」と話した。

 天津権健はACL初出場で、中国スーパーリーグ(1部)に昇格した昨季に合わせて元ブラジル代表のパトとベルギー代表MFウィツェルを補強。シーズン途中にはケルンでFW大迫勇也と共に戦い、16-17シーズンにブンデス得点ランク3位となる25得点を挙げたFWモデストも加入するなど、ワールドクラスの助っ人陣をそろえていた。

 対する柏は今季から加入した188センチのDFパク・ジョンスをセンターバックに起用し、DF中山雄太を左サイドバックに置いた。下平監督は「(パク・ジョンスは)高さと強さで、アジアの中で十分に戦っていける能力があるということで起用しました。中山を左にしてシステムも少し変更した。とても機能して選手たちはやってくれたと思います」と手応えも口にした。

 次戦は3月6日にホームでかつてC大阪でもプレーした元ウルグアイ代表FWフォルラン擁する傑志(香港)と対戦する。