ヴィッセル神戸に推定年俸32億5000万円で新加入したMFアンドレス・イニエスタ(34)が20日、神戸市内のチーム練習に初合流した。日本の記録的猛暑の洗礼を浴びたが「ベストな状態で出られるようにしていきたい」。今回のワールドカップ(W杯)でスペイン代表を引退した英雄は、最短で出場可能な明日22日のホーム湘南ベルマーレ戦でのJデビューに意欲を燃やした。

 猛暑はイニエスタを直撃した。初めて覚えた日本語を問われたイニエスタは「あつい」と即答。「最初に覚えた(日本語)。これから教えられていろいろ覚えていきたい」。この日、神戸の最高気温は34・1度。「本当に暑い」と厳しさを実感しながら、チームに溶け込んだ。猛暑の中でも“魔法”は早くもチームにかけられた。背番号8を譲ったMF三田は「日本人には出せないパスを出す。ずっと憧れていた選手。いろいろ盗みたい」。楽しみは膨らんだ。