川崎FのFW我那覇和樹(27)がドーピング規定違反取り消しを求め、スポーツ仲裁裁判所(CAS=本部・スイス)に提訴した件で、CASは27日、我那覇側の訴えを認め、Jリーグの判断を覆す裁定を下した。昨年4月23日にドクターの指示で受けた静脈内注射(点滴)が正当な医療行為だったか否かが争点だったが、CASは「正当な医療行為」とし、公式戦6試合出場停止処分の取り消しや仲裁費用の負担、我那覇側への2万ドル(約210万円)支払いなどを命じた。

 我那覇は弁護団を通じ「このような最高の結果を得られて本当にうれしいです。とても苦しかったですが、自分を信じてやってきて本当に良かったと思います。明日、あらためて会見をさせて頂きたいと思います」とコメントした。