1000人を超える支援者に、J2福岡の篠田善之監督(37)が昇格を誓った。「ホームタウン福岡『2009年宣言』アビスパ福岡・市民のつどい」が11日、福岡市内で行われ、1064人が参加した。第1部のシンポジウムでは、福岡大サッカー部の乾真寛監督(48)がコーディネーターを務め、大分溝畑宏社長(48)福岡の下田功ホームタウン推進部長(46)とパネルディスカッションを展開。大分県リーグから「生みの苦しみ」を味わいながら、昨年ナビスコ杯で日本一になった溝畑社長が、地方のカラを破る苦労と、市民の一体感をつくる喜びを話した。下田部長は年間1万人以上に巡回指導する「アビースクール」など普及活動を通して、スポーツ文化の重要性を力説。最後に溝畑社長が「福岡は九州でも宝物。もう1度、大分とJ1で九州ダービーをやって活性化できるように、愛してあげてください」と、客席に呼び掛ける場面もあった。

 第2部では福岡の地域サッカー、スポーツ文化のあり方を考える「ホームタウン福岡『2009年宣言』」を発表。市民参加型クラブを目指す4つの理念、6つのアクションプラン、4つのプロジェクトが読み上げられた。トップチームの選手、スタッフらが壇上に集まる中、都筑興社長(67)が実行委員会から宣言を受け取った。篠田監督は今季の決意表明を求められ「福岡は、市民、サポーター、いろんな方々の支えがあって成り立っている。クラブが土地にい続けるため、少しずつだが前進したい。今シーズンは必ず昇格する。この舞台に立っている選手には、その力があると思う」と力強く話した。