J1は折り返し手前の第16節を終え、首位鹿島が独走態勢を築きつつある。12勝3分け1敗で勝ち点39。追走する新潟、川崎F、浦和の3チームとは勝ち点で8差まで開いている。

 2005年に1シーズン制になって以降、第16節終了時での勝ち点39、2位との8差はともに最も多い。鹿島の独走ぶりが際立つが、数字的に見ると、他チームがひっくり返す可能性はある。

 07年は鹿島が第16節を終えて首位G大阪と勝ち点8差の3位だったが、後半戦を14勝3敗で追い上げて逆転優勝。大混戦の末にG大阪が優勝した05年は、第16節終了時で首位と勝ち点12差あったC大阪(現J2)が第33節で首位に立ち、同14差あった千葉も最後まで優勝争いに加わった。

 とはいえ、リーグ3連覇を目指す今季の鹿島の力は頭1つ抜け、今後も大崩れする気配はない。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)で敗退してリーグ戦だけに集中する状況となり、絶対的な対抗馬も見当たらないというのが現状だ。

 1シーズン制導入後の過去4年はすべて最終節まで優勝の行方はもつれたが、今季は鹿島の独走で決着するのか。リーグを最後まで盛り上げるには、他チームの奮起しかない。(共同)