うどんの力でチームを救って-。財政難に苦しむサッカー四国リーグのカマタマーレ讃岐(香川)は9日、ユニホームの胸に「さぬきうどん」と平仮名のロゴを付け、スポンサーとして個人やうどん店、企業などから幅広く寄付を募ると発表した。

 「うどん好きの人なら誰でも歓迎」と同チーム。企業名や商品名ではなく、特産品の名前を活用するユニークな試みで、日本サッカー協会も「ほかでは聞いた事がない」としている。

 JFL昇格を目指し、車いすの指導者、羽中田昌監督が率いるチームは、3月末でメーンスポンサーが撤退し、ユニホームの胸ロゴは空白のまま。新たなスポンサーを探したが、広告費を削減する企業が多く難航。本年度の収入は予算より2500万円不足していた。

 応募は一口1000円から。個人や企業単位で申し込むことができ、3万円以上でチームのホームページにリンク情報を掲載、試合のチケット10枚ももらえる。5万円以上で特製のぼり5本の“特典”も。県やうどん関係団体と連携しPRする。

 9日の記者会見で下平智久主将は「さぬきうどんのようなコシと粘り強さで戦っていきたい」と気合を入れた。(共同)