Jリーグの鬼武健二チェアマンは10日、ヤマザキナビスコ杯決勝(3日)後の表彰式で準優勝した川崎Fの選手に無礼な態度があった問題で、川崎F側が申し出ていた賞金5000万円の返上には応じず、賞金の使途を社会貢献活動などに限定して授与することを決めた。10日のJ1実行委員会で確認された。

 選手教育や地域へのサッカー普及活動に限って賞金の使用を認め、クラブには報告義務を課す。川崎はチェアマンによる厳重注意処分となるが、リーグ規約に罰則規定がないため制裁はない。チェアマン自身への処分はない。

 鬼武チェアマンは「賞金の返上そのものよりも、クラブと選手がそういう気持ちになったのが大切。反省を十二分にしていることは評価していい」と話した。