<皇后杯全日本女子選手権:仙台6-1岡山湯郷>◇21日◇準々決勝◇ユアスタ

 岡山湯郷は急造GKで前半を無失点に抑える健闘を見せたが、後半に力尽きた。

 正守護神のなでしこジャパンGK福元美穂(31)が6日の国際女子クラブ選手権で左目を負傷し、控えGKも前所属との兼ね合いで選手登録できず本職不在の緊急事態。

 急きょ159センチの谷口きくみ(23)が、手書きされた2番のゼッケンを着けてGKに入った。

 本職は右サイドバック。GKは「小5の時に誰もいなくてやって以来で、ほぼ初心者」と言いながら、前半2分に強烈なシュートを必死のセーブを見せた。前半だけでシュート17本を浴びたが、全員が自陣ゴール前で体を張って小さな守護神をカバーした。後半の6失点で敗れ、涙を流した谷口は「みんながシュートを打たせないように体を張ってくれて、私は構えているだけだった。悔しい思いもあったけど、最後に全員でつないだゴールがうれしかった」と感謝していた。