<J1:名古屋0-1仙台>◇第22節◇20日◇瑞穂陸

 試合前にピッチで、珍妙なイベントが行われた。名古屋が誇る「おもてなし武将隊」と仙台からやって来た「伊達武将隊」のPK対決。互いに甲冑(かっちゅう)姿で大雨の中、真っ向勝負を繰り広げた。

 先攻の仙台側は伊達政宗、茂庭綱元が成功したが、3番手のくノ一、海が失敗。後攻の名古屋側は織田信長が成功、豊臣秀吉が失敗すると「猿~」と怒号が飛んだ。しかし、敗戦のピンチを3番手の徳川家康がキッチリ決めて、2-2で何とかドローに持ち込んだ。

 開始前にあいさつに立った河村たかし名古屋市長が「なんか意味不明ですが、PKの決戦をやるんですか?」と首をひねった何とも不可思議な前哨戦は、痛み分け。三英傑を慌てさせた、仙台側の健闘が光った。