<ナビスコ杯:鹿島1-0浦和>◇決勝◇29日◇国立

 突然のポジションチェンジにも、大型ルーキーに戸惑いはなかった。ボランチとして攻守に貢献していたMF柴崎岳(19)は、後半35分にDF青木剛(29)が退場すると、右サイドバックに。シーズン開幕前の合宿で経験したことはあったが、本職ではない位置にも「カウンターを受けないように、バランスを崩してはいけない。バランスを重視しながらやっていました」とそつないプレーをみせた。柔軟な対応でつかんだプロ初タイトルに「自信というよりは、まだまだ上がある」と貪欲(どんよく)な姿勢をみせていた。