<天皇杯:鹿島2-1冨山>◇3回戦◇16日◇カシマ

 前回覇者の鹿島は延長の末に辛勝した。今季はヤマザキナビスコ・カップでも準々決勝から3試合連続で延長戦を制して優勝したが、オリベイラ監督(60)は「90分で終えるのが理想的だった」と不満そうに話した。

 シュート数は相手の倍の22本を放ったが、決定機は少なかった。それでも決勝点を決めたMF野沢拓也(30)は「勝つことがトーナメントにおいては一番大事」と冷静に受け止めた。

 一方、金星を逃した富山の安間貴義監督(42)は「ハードワークだけじゃ駄目だということが分かった。アントラーズさんは本当に強かった」と力の差を痛感していた。