<J1:鹿島2-2東京>◇第22節◇30日◇カシマ

 3位鹿島と5位東京の対決は痛み分けに終わった。

 アギーレジャパンに選ばれた鹿島MF柴崎岳(22)、東京はFW武藤嘉紀(22)とDF森重真人(27)がそろって先発した。また、今季途中から鹿島に加入したMFジョルジワグネル(35)が初先発。東京は、J2富山から復帰したばかりのMF中島翔哉(20)がベンチ入りした。

 先制は鹿島だった。前半10分、右サイドバック西のアーリークロスを逆サイドでフリーになって受けたMF土居が、絶妙なトラップから相手GK権田の股を抜く右足シュートで先制点を奪った。

 追う東京も26分、左サイドでパスを受けたFW武藤が左足でシュートを打ったが、GK曽ケ端にキャッチされた。反対に、そこからのカウンターでミスが出て、鹿島FWダビに追加点を奪われた(26分)。32分には再び武藤が、ペナルティーエリア内でDF山村を切り返してかわすなど見せ場もつくったが、得点は奪えなかった。鹿島2点リードで折り返した。

 鹿島の柴崎は出場停止のMF小笠原に代わって、リーグ戦で初めてキャプテンマークを巻いて出場した。11分にMF梅鉢へのヒールパスで沸かせると、24分には右CKのキッカーとしてグラウンダーのパスを中央へ送り、FWダビのシュートを演出した。

 後半が始まると早々に東京がゴールを奪った。縦パスで抜けた武藤がペナルティーエリアでDF山村に倒されてPKを獲得。これを後半から出場のFWエドゥーが決めて1点を返した。

 鹿島は後半25分に途中出場のDF青木が、ルーズボールを競り合った際の接触が乱暴な行為と見なされて一発退場。その後、東京に押されるようになった。10人で耐えていたが、後半42分にゴール前の混戦から武藤に同点弾を決められた。2-0からの痛い引き分け。首位浦和との勝ち点差も「4」に広がった。