<天皇杯:大宮2-1愛媛>◇4回戦◇10日◇NACK

 大宮が渋谷洋樹監督就任後、初の公式戦を勝利で飾った。J2愛媛に前半5分に先制されるが、後半18分にFW富山がPKを、5分後にMF橋本が決めて辛くも逆転勝ちした。渋谷監督は「攻撃面ではあまりトレーニング出来ていないが、選手の感性やセンスで点を取れた。今後もハードワークが必要」と語り、17位に沈むリーグ戦に向けて「残り12試合を全勝するつもり。1戦必勝でやっていきたい」と引き締めた。

 FWでの起用となった富山は「アキさん(家長)が蹴る予定だったが、試合前に『もしチャンスがあったら蹴ってもいい』と言われていたので思い切って蹴った。緊張はなかったです」と振り返った。

 富山の公式戦でのゴールは昨年5月6日の広島戦以来で、約1年4カ月ぶりのうれしいゴールとなった。その時のゴールは、相手DFのバックパスを追いかけヘディング。ボールはゴールへ転がったが、富山は広島GK増田と衝突。救急車がピッチ内に入った。その時以来のゴールで完全復活へはずみがつきそうだ。