<J1:鹿島2-1川崎F>◇第32節◇22日◇カシマ

 川崎Fが3連敗を喫し、6位に後退した。

 前半45分に先制を許すと、後半8分にも失点。試合終了間際にFWレナト(26)が直接FKを決め一矢報いるのが精いっぱいだった。

 約3週間の中断を明け、チームはリフレッシュしたかに見えた。だが前線にパスを通せず、後ろやサイドでパスを回す機会も多かった。FW大久保嘉人(32)は左インサイドハーフで先発。途中からは2トップに入り7試合ぶりのゴールを狙うも、ペナルティーエリア内でプレーしたのは前半41分、レナトからのパスを受けポストプレーをした時ぐらい。シュート0本に終わり「相手が守備に戻ったところから崩せるチームじゃない。早く攻めるにはどうすればいいか考えないと。特に僚太(MF大島)にはずっと言い続けているけど、変わらない」。MF中村憲剛(34)、日本代表FW小林悠(27)をけがで欠くチーム状況にも「いる時も同じだった」と不満をぶちまけた。

 これでアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)出場圏内の3位鹿島との勝ち点差は6。逆転優勝はおろかACLまでも絶望的になり「このまま行ってもどうしようもない」と話し、いの一番に引き上げた。