名古屋MF山口慶(24)が8日に開幕する今シーズンの試合で、異例の社会貢献活動を行う。出場試合での得点、勝利ごとにインドネシアに「植林」する。サッカー以外の活動にも熱心で単純に「街が汚いなぁ」などと、ごく普通の視点で日常生活から環境に興味を持つ選手会長。今季は自身の得点と勝利に、もう1つの意味を持たせる。

 6日、愛知・豊田市内での練習後、山口は自身の言葉でその意義を説明した。「日ごろから環境のことだけでなく自分が生きていく上で何ができるかなぁと考えていて、何かかたちに残るものは?と思う中で、植林なんてどうかなと」。植林活動を行う会社を知り、社会貢献を決めた。

 とはいえ、得点と勝利があってこその活動。昨季は2得点で出場試合での勝利は14。1点、1勝につき「植林=2本」だから32本となるが、これではさみしいと「得点は10、勝利は14以上」と、20+28=48本を最低ラインに設定。勝利は別として得点はかなり難易度が高いが、植樹により一気に森ができあがるほどの活躍で山口が名古屋とインドネシアに実りをもたらす。【八反誠】