<オランダリーグ:フェイエノールト4-1VVV>◇15日◇ロッテルダム

 オランダ1部VVVのMF本田圭佑(21)が15日のフェイエノールト戦(アウエー)で、待望のオランダ初得点を決めた。前半13分にFKを「悪魔の左足」で直接ゴール左上に決めた。自慢の無回転弾ではなかったが、中央約18メートルの位置から相手の壁7枚を越えて小さく巻いてネットを揺らした。リーグ9試合目での初得点は代名詞でもあるFK弾。「同点にできたことが、とてもうれしかった」。しかし、本田の一撃もむなしく強豪相手に1-4の大敗で「本当に残念ですね、勝てなかったのは」。初得点の喜びはなく、リーグ残り5試合と終盤を迎えながら1部残留に向けて思うように勝ち点を伸ばせないチーム状況に、危機感をにじませた。(エリーヌ・スウェーブルス通信員)

 ◆日本人選手の欧州初ゴール

 6大リーグでの所要時間では、本田はデビューから619分で14番目の記録。1番早いのはヘラクレス平山(現東京)の2分で、以下カターニャ森本が3分、ビーレフェルト尾崎が23分、ペルージャ中田が52分、マジョルカ大久保(現神戸)が64分と続く。この上位5人までがデビュー戦でゴールを決めている。