【ドバイ(UAE)19日】日本代表のFW大久保嘉人(25=神戸)のバーレーン戦先発が濃厚になった。バーレーンの3バックは全員身長190センチ超。岡田武史監督(51)は高さ勝負を回避し、スピード勝負で得点を狙いにいく方針で、カギを握るのが大久保だ。この日の練習でも、DFの裏に飛び出す動きを徹底的に反復。170センチのチビッ子FWが切り込み隊長として「巨人トリオ」を引っかき回す。

 身長170センチの大久保には、すでにバーレーン攻略のイメージがある。この日、ハーフコートを使った実戦練習では高原を中央に、玉田とともに1・5列目に入る1トップ2シャドーを確認。長身DFが並ぶバーレーン対策として、ロングボールに合わせてDF裏に何度も飛び出した。

 高さと強さを持つ高原や巻ではなく、バーレーン攻略の先兵は大久保だ。岡田監督は「3バックはみんな190センチあって背が高い。スペースに抜けることができるかにかかっている」という。ゴール前で動き回り、空いたスペースを一瞬で突く。大久保は「それが俺の特徴やからね。身長じゃ勝てないやろ。速さが自分のプレースタイル。もちろん、最初からそのつもり」と役割は分かっている。

 予行演習も終わっている。右ひざ手術からの復帰戦となった15日川崎F戦では、平均身長185センチとJ屈指の高さを誇る3バックを完全攻略。大男の間に潜り込んで、1ゴール2アシストを記録し、日本代表に追加招集された。

 高原との先発2トップはジーコ体制を含め7試合目。しかも今回は同部屋とあって、連係面の不安はない。「部屋では2人ともずっと寝てるよ。まあ、しゃべりながら普通にやってる」。狙うは2月6日タイ戦に続くW杯予選2戦連発だ!

 【益子浩一】