<J1:京都1-0川崎F>◇第5節◇5日◇等々力

 京都がFW柳沢の決勝ゴールで川崎Fを1-0で破り、今季2勝目をあげた。後半28分、MF中山のパスに反応。相手DFのマークに受けながら、ゴールへ流し込んだ。「(中山が)いいボールをくれたから決めることができた」と感謝した。川崎FにJ2だった01年以来の勝利。公式戦は8連敗していた。この日も圧倒的にボールを支配されたが“負の歴史”をエースの一撃が変えた。加藤監督は「柳沢はアップの時、足を振り上げ方にもこだわっている。まじめな練習態度がチームにいい影響を与えている」と絶賛した。

 「京都でもっと成長したい」と繰り返すのには訳がある。紫のユニホームは富山一高の時以来。泥まみれになって必死にボールだけを追っていた高校時代を思い出せる。チームは今季アウェー負けなし。柳沢効果で粘り強くなってきた。「まだ、始まったばかり。これを続けることが大事」と古都のエースは自分に言い聞かせた。