主力MFが窃盗容疑などで逮捕された柏がさっそく、再発防止に着手した。27日までに、今後の新加入選手の「親子面談」の徹底を確認した。チーフスカウトの小見幸隆SDは「偶然、逮捕される3日前のスカウトミーティングで『今後は選手について詳しく調べる必要がある』と話をしていた。今回の反省もあるし、今後は徹底したい」と、選手獲得の際には親とも積極的にコミュニケーションを取ることを明言した。

 家庭の教育方針などを調べると同時に、小中高時の指導者とも活発な意見交換をした結果も、獲得の材料として活用する。河西晋二郎社長は「裏でこっそり調べたりすることは選手に失礼だし、やりたくない。大事な息子を預かるわけだから、親とは話す機会を多く持って、より親密な関係を築きたい。その方が親も安心できると思う」とビジョンを明かした。

 今回明らかになった事件は、主力MFが神戸所属で未成年時に起こしたもので、柏に非があるなら、獲得の前に7年前の事件を把握していなかったことだ。竹本一彦GMは「当然、過去に問題があったなら獲得しなかっただろうし、かといってこれから取る選手をネガティブには見たくない」。今後、相手の理解を得た上での調査を徹底し改善していく。【盧載鎭】