<J2:熊本4-2福岡>◇第12節◇6日◇レベスタ

 新参チームに逆転負けし、福岡リトバルスキー監督(48)が窮地に追い込まれた。熊本との初の九州ダービーは前半8分に先制したが、その後は主導権を奪えず2-4の完敗。試合後、サポーターに対して自ら釈明に出向き「皆さんの怒りは正しい」と頭を下げた。監督会見では「自分が監督を続けていっていいかどうか、一両日中に社長と話し合う」と、進退をクラブに一任することを明らかにした。

 今季2度目の2試合8失点の連敗に、試合後「恥ずかしくないのか!」という怒号が飛んだ。選手らに容赦ないブーイングが浴びせられ、監督解任要求を叫びながらサポーター席に座り込む人の数が増え続けた。リトバルスキー監督は、試合後、報道陣に対する会見より前にスタンドへ走り「私に1日時間をください」と話した。約600人のサポーターからは、都筑興社長(66)にサポーターカンファレンスへの出席を要求。社長は「監督には続けてほしい。監督との話は、これから」と、明確な方向性を示さないまま引き揚げた。岐阜に大敗後、メンバーを変えるなど、チーム立て直しに挑んでいたが、再び大敗を繰り返したことで、リトバルスキー福岡は完全に袋小路に入ってしまった。