2試合ぶりにベストメンバーを組むDF陣が、今季2試合目の完封を呼び込む。コンサドーレ札幌は31日、アウェーでナビスコ杯川崎F戦に臨む。試合2日前の29日の練習後、坪内、吉弘、柴田、平岡の4人がピッチに座り込み、20分にわたって話し合った。「失点ゼロを目指すには4人で考えるしかない」と柴田は意図を説明した。

 現時点での札幌の最強セットになる。初起用の4月12日磐田戦は1失点に抑えて勝利を飾った。過去4戦は1勝1分け2敗も、負けた中にはダビが乱暴行為で前半途中で退場した4月26日新潟戦も含まれる。右の平岡、左の坪内とも積極的な攻撃参加ができ、中央の柴田と吉弘は高さと1対1の強さに優れる。25日千葉戦は累積警告で出場停止だった吉弘は「体を休めることができた」とリフレッシュを強調。戦う準備は整った。

 “厄払い”も終わった。平岡は10日大宮戦で右足首ねんざをした上に、名古屋戦前日の16日に交通事故に遭った。そこに同乗していたのが柴田だった。吉弘は前節、坪内は17日名古屋戦の出場停止で警告も0になった。4人ともベストの状態で川崎F戦に臨める。「1人では守れないが、力を合わせて戦う」と柴田。日本代表4人、北朝鮮代表1人を欠いた相手に、負けるわけにはいかない。【上野耕太郎】