磐田も12日、17日の川崎F戦(等々力)に向けて練習を再開した。フリーマン2人を加えた11対11のミニゲームでは、出場停止のジウシーニョに代わるトップ下を、MF上田康太(22)が務めた。4月12日札幌戦以来となる攻撃的位置に「前でやるということは、得点に絡んでいかないといけない。勝つことが大前提だが、ゴールを狙っていきたい」と今季まだないゴールへ、意欲を見せた。

 悪い流れを変えたい。その思いからこの日、敗れた前節神戸戦のプレーについて、外から見ていた名波にアドバイスをもらった。「ボールを置く位置が悪くて、もっとサイドチェンジを意識すれば、FWも動きやすくなると教わった。その通りだと思う」。素直に聞き入れて次への糧にした。

 この日はボランチに、出場停止明けのロドリゴと、成岡が入った。3人が同時にプレーするのは初めてになる。「つなぎやすい距離をつくっていきたい。ジウと同じ動きをしても自分の良さは出ない。自分のプレーを、どんどん出していきたい」。4試合ぶりの勝利へ、貪欲(どんよく)に行く。【今村健人】