J1逆転昇格へウルトラ補強だ。J2福岡が、北京五輪に出場した韓国五輪代表の193センチ大型DFで、横浜に入団した金根煥(22)の獲得に動いていることが22日、分かった。金根煥はこの日、横浜と契約したが、福岡が期限付き移籍での獲得を打診。実現すれば、他クラブに入団したばかりの選手を獲得するJリーグでも異例の補強となる。

 J2で現在8位の福岡が起死回生の手を打った。慶煕大4年だった金根煥は唯一のアマチュア選手として韓国五輪代表に選ばれた有望株。横浜やロシア1部チームなど数クラブとともに、福岡も獲得に乗り出していた。獲得交渉で横浜に敗れた福岡はその後も「J2やJ1で(レギュラーで)やっている選手を連れてくることはできない」(クラブ関係者)と、最大の補強ポイントの国内での人選が難航したことから、横浜からの期限付き移籍での獲得という補強プランを練り出した。

 早急に守備陣を立て直したい福岡のクラブ関係者は「センターバックは必ず1人補強する。ウルトラCがある」と口にした。来季のアジア枠採用を見据えて獲得した横浜にとっても、今季中にJ公式戦を数多く経験させられる福岡からのオファーは魅力だ。選手追加登録の期限は29日。福岡と横浜の思惑から、横浜入り即、福岡への期限付き移籍がスピード決定する可能性もでてきた。