磐田の“新”2トップが躍動した。6日、大阪産大との練習試合1本目で、前田遼一(26)とジウシーニョ(24)がFWで先発。ジウシーニョがトップ下だったこともあり、2人が組むのは2月の鹿児島キャンプ以来。それでも、指揮した柳下コーチが「どんな感じでプレーするか見たかった」と試す中、前半20分に前田のパスからジウシーニョ、同29分にはジウシーニョから前田がゴールを奪った。別格の動きだった。

 トップ下にMF上田、左にMF村井、3バックにDF大井を試した以外は、大きな変更もなく臨んだ練習試合。その中でこの日、ブラジルに帰国中だった妻と長男が約2カ月ぶりに再来日し、張り切っていたジウシーニョが果敢にDFの背後を突いた。前田も呼応するようにゴールを狙った。「ジウは能力が高いので、やりやすい。もっとやれば良くなる」。前田の言葉には、手応えが満ちていた。

 13日の京都戦(西京極)へ向けて、来週にもオフト新監督が来日する。メンバー起用はどうなるか分からない。だが、前田とジウシーニョの2人が鍵を握ることは、間違いなさそうだ。