J2降格が決まった札幌の三上大勝強化部長(37)は20日、日本代表前監督のイビチャ・オシム氏(67)と息子アマル・オシム氏(41)を、来季の指導陣にリストアップしていることを認めた。「オシムさんもアマルさんもリストの中の1人」と話した。オシム氏を総監督、アマル氏を監督として招聘(しょうへい)する方向で交渉しており、矢萩竹美社長(58)も「今は話はできない。微妙な部分がある」と否定しなかった。

 クラブ側は1カ月前からオシム氏をリストアップしていたという。「海外の実績、育成力があるから」と矢萩社長。チームは将来J1定着を目指して若手育成に力を注いでいる。J2降格が決定する前から指導力に定評のあるオシム氏は適任者とみていた。

 現在はオシム氏の健康状態について調査している。「どういう病状かなど情報収集はしている」(矢萩社長)。懸念される金銭面にかんしてはFWダビの移籍が確実で、そこで得られる約3億円の移籍金を充てれば支障はない。オシム氏は22日に来日する予定で、クラブ側が直接交渉する可能性もある。