鹿島が、生え抜き主力選手の流出危機であることが6日、分かった。MF野沢拓也(27)中後雅喜(26)が、代理人と契約を結んだことが判明。鹿島ではこれまで、生え抜き選手が海外移籍を目的とする場合以外で代理人契約する形はなかった。クラブ幹部も「代理人も他のクラブに売り込みをかけている。うちとしては絶対に必要な戦力。慰留をしていく」と話した。

 昨季2冠に大きく貢献した野沢は、今季は不振から夏場にレギュラー落ち。終盤にMFダニーロの故障で返り咲いたが、先発機会は減少していた。中後もMF小笠原の代役を十分に果たしたが、来春に小笠原が故障から復帰するとポジション争いが激化する。代表級の攻撃センスを誇る野沢と、今夏に千葉からオファーを受けた中後が、他クラブから関心を示される可能性は高い。