名古屋が年明け早々に横浜DF田中隼磨(26)を獲得することが30日までに濃厚となった。横浜は29日に天皇杯準決勝G大阪戦(国立)に敗れ今季全日程が終了。先発し後半22分に交代した田中隼は試合終了後、自身のブログに移籍をほのめかす発言をアップしていた。

 名古屋はすでに横浜側にオファーも出し、当初はすぐにでも交渉のテーブルにつく構えだった。一両日中に移籍が決定する可能性もあったが、シーズンを終えたばかりの田中隼サイドに配慮。年内は横浜が優先交渉権を持つこともあり、第1回交渉は年明けに持ち越される見通しとなった。

 ただ、移籍の成立に最も大きな影響を及ぼす田中隼の意向が名古屋入りに傾いているとみられ、大きな障害はない模様。名古屋のクラブ関係者は「絶対に必要な戦力。ぜひ、来てほしい」とラブコールを送った。

 日本代表歴も持ち、国内屈指の運動量を武器に上下動を繰り返す田中隼は補強ポイントの右サイドを任せられる実力者。来季ACLとリーグ制覇を目指すチームの新たな武器となれる存在だ。すでに獲得が決まった札幌FWダビ(24)に続く大型補強第2弾として、総力を挙げて詰めの作業に入る。