コンサドーレ札幌の今季初実戦の相手が、石崎信弘新監督(50)の古巣で、天皇杯準優勝のJ1柏になることが6日、分かった。天皇杯終了後、石崎監督が直々に「(同じグアムで合宿する)レイソルには練習試合の相手をお願いしてある。J2でお願いする立場ですから」と要請。両クラブ間の日程調整の末、練習試合第1弾でいきなり、教え子たちを相手にすることとなった。グアムキャンプ中盤の1月30日前後を予定している。

 天皇杯決勝に進出した勢いのある相手とのテストマッチが、石崎札幌の試金石となる。札幌のグアムキャンプは21日から2月9日まで。30日前後に行われる柏との練習試合は、キャンプ前半の成果を試す大事なターニングポイントともなる。指揮官自ら育てたチームが相手だけに、比較対照しながら試合を行うことで、キャンプ終盤へ向けた修正点も探しやすくなる。

 昨季はグアムキャンプ中に5試合行ったが、今季は柏を含めJ1相手に3試合程度に抑える。石崎新監督は実戦より体づくりに重点を置く方針で、クラブ関係者も「原則、監督の意向にならっています」と話している。ひたすら走る地獄のグアムキャンプでJ1昇格への土台をつくる構えだ。【永野高輔】