家族愛パワーがあれば、昇格率は100%!

 コンサドーレ札幌の石崎信弘新監督(50)が、夫人をともない家族で札幌に移住することが9日、分かった。既にクラブ側にも「妻と北海道に移住する」と伝えている。99~01年大分監督時代は単身赴任だったが、2人の子供がひとり立ちしたため夫婦水入らずでの“ラブラブ移住”が可能になった。

 家族の支えがあってこそJ1昇格が達成される。札幌がJ2に在籍した過去7シーズンで、日本人監督が家族同伴で移住した年はすべてJ1昇格を果たしている。特にJ2初年度の99年に指揮を執った岡田監督は、単身赴任で指揮を執った1年目はリーグ5位で終戦。00年に家族を呼び寄せた結果、J1昇格を達成した。07年に家族同伴で移住した三浦前監督は、優勝して昇格した。対照的に単身赴任で3季指揮を執った柳下監督は夢半ばで北海道を去った。

 石崎新監督の意向に沿えるようクラブ側もスタッフ総力をかけ、ベスト物件を探し出す。矢萩竹美社長(58)も「奥様にも、きっと札幌の街を気に入ってもらえると思う」と夫人同伴での移住を歓迎している。

 監督自身は20日から2月9日までグアム、同12日からは熊本でキャンプと多忙なため、新居探しは2月に入ってから夫人中心で行う予定だ。何かとストレスのたまる監督業。心置きなく話せる相手が身近にいることで、采配にも磨きがかかるに違いない。【永野高輔】