待望の補強だ。大分が、神戸から元U-20(20歳以下)日本代表のDF坪内秀介(25)を獲得することが16日、分かった。すでに期限付き移籍での加入で基本合意しており、近日中に正式発表される見込み。

 坪内は、高校選手権で2度ベスト4入りした前橋育英から02年に神戸に入団。U-18から世代別の日本代表を経験し、同年のアジアユース準優勝に貢献した。昨季はJ1札幌に期限付き移籍で加入し、主に左サイドバックとして30試合に出場。180センチの大型DFだが、神戸時代には守備的MFも務めた器用さを持つ。ボランチ、DFの守備的ポジションをこなせる坪内のポリバレント能力を評価する大分はシーズン終了後から獲得に乗り出していた。

 昨季は、1試合平均J1最少失点のJ記録を打ち立てた「カメナチオ大分」だが、左ひざの前十字靱帯(じんたい)の手術を受けたDF深谷はシーズン前半戦の出場は絶望的。さらに、日本代表合宿に参加しているDF森重も負傷と、31日の始動を前に不安を隠せない状態だった。同じようなタイプのDF藤田を開花させたシャムスカ大分が、ポリバレント坪内の獲得で今季もカメナチオを継続する。