浦和にバレーボール部が誕生?

 宮崎合宿5日目の20日、フィンケ監督が珍練習を導入した。チームを1組3人ずつに分け、なんとバレーボールの試合を行わせた。関係者が練習前に急きょボールを購入(届くまではサッカーボール)し、ピッチに本物のネットと脚立を持ち込んで即席のコートまで設置。「チャンピオンズリーグ」と称して、1試合約15分の時間制限で真剣勝負をさせた。

 「他の競技に挑戦することで普段使わない筋力を強化できるのは、スポーツ科学でも立証されている」と同監督。あくまで練習の一環として午前練習1時間半のうち、7割以上を割く熱の入れようだ。ドイツで高校の教壇に立っていた同監督は当時、バレーボールや卓球の指導経験もあり、試合中に身ぶり手ぶりでアドバイスを送った。

 スパイクにレシーブと動き回ったMF梅崎は「バレーボールをやったのは高校以来。監督は練習のメニューが豊富で飽きないですね。全身が張ってます」と話した。本拠地さいたま市内の練習場には、同監督の要望で既にバスケットボールのゴールを設置済み。新生レッズは、異種競技のエキスを積極的に取り込もうとしている。【山下健二郎】