千葉が、今季からU-18(18歳以下)チームにシュート専門の指導者を配置することが3日、分かった。シュートだけの指導に集中する「シューティングコーチ」で、チームOBの元FW大柴克友氏(35)を起用する。発案者の三木博計社長(59)は将来的にはトップチームにも配置したいとしている。

 大柴氏はJ1通算92試合15得点、J2通算129試合27得点の実績を残して06年シーズンを最後に引退。昨季はコーチとして千葉のU-15を指導した。今季は戦術や守備などの指導にはタッチせず、ユースのフィールドプレーヤーにシュートの技術を徹底的に教え込む。千葉では初めて、Jリーグのクラブ全体を見渡しても異例の試みとなる。

 Jリーグで過去に得点王を獲得した日本人選手は高原、中山、カズ、福田の4人だけ。毎年のようにブラジル人がJリーグの得点上位を占めているのが現状で、三木社長は「これが成功すれば、日本サッカーにとっても大きなプラスになる」と期待している。

 「得点力不足」は日本サッカー界の課題。千葉流の“日本人得点王育成プロジェクト”は果たして成功するのだろうか。【盧載鎭】