J2仙台が4日、第1次鹿児島キャンプを打ち上げた。手倉森誠監督(41)は同キャンプのMVPにMF西山貴永(23)を指名。昨年は苦手だった持久系メニューも、今年は上位に食い込む成長を見せ「西山が最も頑張ったという意見がスタッフで一致した」と評価された。西山は「去年は足首痛などで最後まで練習できなかった。今年こそと思って、昨年末からキャンプに備えて自主トレした成果です」と胸を張った。

 J1川崎から期限付き移籍した昨季は、3試合計63分間の出場にとどまった。出場機会を求め移籍も志願したが、指揮官から「梁と関口に代わる男として残したい。移籍を繰り返しても意味がない。腰を据えろ」と説得された。覚悟を決めて仙台に完全移籍。キャンプでは課題のコミュニケーションも積極的になった。「試合に出ないまま(地元の)仙台を離れるのはふがいない。開幕スタメンを目指す」と西山。7日から宮崎県延岡市で始まる2次キャンプにも、全力で挑む。【木下淳】