J1清水と磐田が21日、プレシーズンマッチ(午後1時30分、日本平)で激突する。清水は20日、静岡市内で調整を行った。全選手がけがなく参加し、万全の状態で「静岡ダービー」に備えた。

 雨にも負けず、けがにも負けず、磐田にも負けない-。清水は強い雨が降りしきる中、全33人の選手が磐田戦に向け調整した。時折笑い声が聞こえる明るい雰囲気の中、サーキットトレーニング、ミニゲームなどで汗を流した。軽いメニューだったこともあるが、離脱中のFW永井も合流し「ひどいリバウンドはない」と、出場こそ厳しいが順調な回復ぶりをアピール。長谷川健太監督(43)は「けが人がいないのは、すごいことだと思う。例年にはない」と“全員参加”での練習に目を細めた。

 ライバルとの一戦は、今季を占うバロメーターにもなる。長谷川監督は「1つの目安になる」と位置づけ「現状でどれだけ戦えるか。勝ちにこだわってやりたい」と力を込めた。昨季も同時期に磐田との練習試合が行われたが、1-5の大敗を喫し、序盤戦低迷の前触れとなってしまった。清水の「負けない戦い」は21日からスタートする。【為田聡史】