<J1:G大阪3-0千葉>◇第1節◇7日◇フクアリ

 快勝発進のG大阪だが、大きな痛手も負った。不動の右サイド、DF加地亮(29)が、長期離脱する可能性が出てきた。開幕千葉戦で、前半21分に相手選手と接触し左ひざを負傷。1度は立ち上がって試合に戻ろうとしたが、自ら両手で×印をつくり、交代を申し出た。担架でロッカールームへと運ばれ、関係者によると自力での歩行は困難で松葉杖をついた状態だという。

 帰阪後の8日にも精密検査を受ける予定だが、状況は深刻だ。西野監督は「ドクターから『前十字じん帯(断裂)ではないことを祈っている』という話を受けた」と最悪の結果も示唆。仮に前十字じん帯断裂なら今季絶望の可能性もある。岩城トレーナーは「検査をしないと何とも言えない」と明言を避けたが、指揮官は「あまり早い段階では戻れない」と長期離脱を覚悟した。

 加地は2月の宮崎合宿中に右太ももを打撲し、この日の千葉戦で復帰したばかり。チームに右サイドバックの控えはおらず、加地不在で臨んだ2月28日のゼロックス・スーパー杯鹿島戦は3バックにシステム変更して0-3で大敗している。白星発進したG大阪だが、加地の負傷は大きな痛手になった。