<J1:京都1-0新潟>◇第5節◇11日◇西京極

 新潟が99年のJ参戦後、公式戦1分け4敗と「鬼門」としていたアウェー京都戦で完封負けし、首位から陥落した。前半3分にDFラインの裏にパスを通され、リーグ戦で今季初めて先制を許し、出はなをくじかれた。9日の練習で右足に違和感を訴え、戦線離脱したMFマルシオ・リシャルデスを欠き、中盤でのパス回しもリズムを欠いた。

 後半は1トップ気味だった前線を、大島とペドロ・ジュニオールの2トップに変え波状攻撃を仕掛けたが、ゴールを割れなかった。これでリシャルデス不在の公式戦は、この3年間で1勝4分け13敗。躍進の陰で表面化しなかった「リシャルデス依存症」を、今季も露呈した。大島は「決定機をつくる彼の能力はすごいと思う」と言い、FW矢野も「中盤でタメができず、みんな動きだしが遅かった。こういう試合も勝てないと」と、司令塔不在の影響を認めた。【村上幸将】