<J1:柏2-1大分>◇第8節◇29日◇柏

 柏が、大分に2-1で逆転勝利し、今季初白星を挙げた。1点を追う後半36分、途中出場のFW北嶋秀朗(30)が左クロスを頭で流し、同点とした。引き分け濃厚だったロスタイムには、左CKをMF大津祐樹(19)が苦手の頭で合わせて決勝点。試合後は、ゴール裏で勝利のダンスを今年初めて踊った。

 高橋監督は、会見場のイスに倒れるように座り、これまでの重圧を体で表現した後「なかなか勝てなくて、各方面から心配の声が届いていたので、正直ホッとしています」と控えめに笑った。7戦勝ちなしも、内容で負けた試合は1試合だけ。選手同士で「内容は悪くない」と言い合って前を向いていたが、北嶋は先週末にあえて選手を集め「悪くないことを言い訳にしないようにやっていこう。とにかく結果を残そう」とハッパをかけていた。

 決勝点を入れた大津は「ヘディングは下手くそだし、練習試合でも決めた記憶がない。だからかな、ゴールの時は相手もノーマークでした」と笑わせた。「得点しないと次(の出場機会)はない」と監督に言われた試合での決勝弾で、同監督からは「次は最初から使おうかな」と、スタメンを勝ち取った。ベテランと若手の得点で雰囲気を高めた柏の反撃が始まる。【盧載鎭】