コンサドーレ札幌のDF吉弘充志(24)がメモリアル試合を勝利で飾る。16日のホーム岐阜戦でJ通算50試合出場を迎える。センターバックでコンビを組むDF趙と同じく開幕からフル出場を続け、ホームで初の完封勝利をもたらす。

 12日、チームは今季初めて札幌ドームのサブグラウンドで練習。吉弘は主力組に入り、前線に指示を出すなど、軽快な動きを見せた。10日のアウェー徳島戦の3失点を反省し「失点したら、意味がない。サポーターは期待しているし、締まるゲームをしたい。ゼロで抑えたい」と意欲を見せた。

 昨季、苦い思いをしたからこそ今がある。08年に4年間所属した広島から札幌に完全移籍した。即戦力と期待されたが、9試合出場のみに終わった。「去年は悔しかったですね。(ケガで離脱中の)曽田さんや箕さんが戻ってきても、出られるようにしたい。信頼されるようになる」。レギュラーを渡さないためにも「0」を刻み続ける。