<J1:川崎F2-0磐田>◇第12節◇16日◇等々力

 磐田は川崎Fに0-2で敗れ、今季2度目の連勝を逃した。川崎Fに負けたことのないDF茶野隆行(32)が前半負傷退場した影響もあり苦杯。チームとしても敵地・等々力で初黒星を喫し、2つの不敗神話が崩壊した。

 不敗神話とともに崩れ落ちた。磐田は0-1で1点を追う後半ロスタイム。全体が前掛かりになったところで、中盤からのボールに対し、DF陣が一瞬出遅れた。抜け出した川崎F・FW鄭との1対1を、GK川口が1度は阻止するもこぼれ球を再びつめられ追加点。スライディングでカバーに入ったDF那須は倒れ込んだまま、ゴール内で終了のホイッスルを聞いた。川口は「集中力の欠如。ああいう失点が1番悔しい」と、厳しい口調で話した。

 前半から予兆があった。同37分、鄭と接触したDF茶野が両足の付け根を負傷し退場。ここまで公式戦全試合フル出場し、出た川崎F戦6戦無敗の守備の軸が退場し、柳下監督は「茶野は主将で体を張れる素晴らしい選手。(チームに)動揺はあったし、攻撃の選手を入れられない影響があった」と、敗因を述べた。さらに、磐田にとって等々力での川崎F戦は6試合目にして初黒星。2つの神話が一気に崩壊した。

 今季2度目の連勝となれば上位に食い込む可能性もあったが、再び黒星先行の借金生活。指揮官は「うまくいくときもいかないときもあるが、自信を持って続けることが大事」と、げきを飛ばし、切り替えを訴えた。【栗田成芳】