<J1:G大阪1-0浦和>◇第21節◇15日◇万博

 引き分け濃厚の後半ロスタイム。無我夢中でゴールへ飛び出したG大阪FW播戸竜二(30)が、GK都築と接触しながらループシュートを放つ。一度はDF阿部にクリアされたが、再びボールを拾うと思い切り右足を振り抜いた。次の瞬間、今季最多2万人超の観衆は総立ちになった。

 西野監督と播戸は毎日のように居残りでシュート練習を続ける。終了間際のドラマはまさに、その練習から生まれた。播戸は「監督が、いつもいいボールを出してくれるから、結果が出ました。マジで、そう書いておいて」と笑った。

 暫定ながら5位浮上し、一時は泥沼にはまったチームも復調の気配だ。2日に30歳になった播戸は「こういう日があるから、つらい日の乗り越えてこれる」と胸を張った。