<J1:清水1-1新潟>◇第21節◇16日◇アウスタ

 新潟が清水と1-1で、J1新記録となる5試合連続の引き分けに終わった。前半33分、清水のFW岡崎に先制点を奪われ、同43分にはDFジウトンが2枚目のイエローカードで退場。10人となった後半の31分にMFマルシオ・リシャルデス(27)のFKが決まって勝ち点1を拾った。勝ちたい試合で勝ちきれず、この日のような「負け試合」で引き分けるという不思議な?

 状況が続いている。

 DF永田が「ボーッとした感じ」と振り返った前半は、締まりがなかった。滑りやすい芝に戸惑い、ミスだらけ。清水の高速パスについていけず失点し、さらにはジウトンが退場するという完全な「負け試合」の展開だった。それが後半、攻撃の歯車が突然かみ合うのだから分からない。守ってカウンターを徹底すると、FWペドロ・ジュニオールがゴール前で倒されて得たFKをマルシオが鮮やかに決めた。

 負けてはいないが、7月4日の柏戦から勝ってもいない。J1新記録にFW矢野は「いいのか悪いのか…。負けないのはいいこと」と言い、FW大島も「引き分けの日本記録は、もういらないです」と苦笑いするしかなかった。【村上幸将】