J2首位の仙台MF梁勇基(27)が13日のアウェー福岡戦で、リーグ133試合連続出場を果たす。06年から足かけ4年。山形GK清水健太(27)と並ぶJ2最多記録に、フィールドプレーヤーとして到達する。シーズン自己最多の14得点も期待される一戦。今季、数々のクラブ新記録樹立に貢献したベガルタの鉄人が、個人の勲章もつかみ取る。

 06年11月18日の柏戦に途中出場して以来、ピッチには必ず梁の姿があった。07、08年はフル出場。今季も開幕から全試合に出場している。気付けば、J2記録に肩を並べる鉄人は「ラッキーなだけですわ」と笑った後、しみじみ振り返った。

 梁

 記録は意識してなかった。連続出場を目標にしてたわけじゃないけど、よう、ここまで来たなあって感じ。けがもなく、ようやれたなあって思います。

 体調管理に割く時間が多い。いつも、大半の選手が帰った後、クラブハウスを出る。内転筋痛など「痛みのないシーズンはない」(梁)が、違和感を覚えた個所のマッサージや、はり治療を欠かさないため大事には至らない。梁は「毎日、ケアしてくれるトレーナーの存在が(連続出場の)秘訣(ひけつ)です」と感謝した。

 13日の福岡戦は通算4得点。歴代でもチーム単独トップだ。狙うはシーズン自己最多の14点目。8月16日の徳島戦で自己最多タイ13点目を奪って以来、4試合ゴールから遠ざかっており「13点のまま終わるわけにはいかん」と意気込む。

 チームにとっても首位キープがかかる一戦。「勝利が最優先だけど、自己中心的なプレーをせず点も取れたら。記録を意識すると決められへん時が多いけど、いいデータは味方につけて頑張りますわ」と梁。メモリアルマッチを自らのゴールで祝う。【木下淳】