川崎Fの関塚隆監督(48)が2日の練習前、9月30日の名古屋とのアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)準々決勝で敗退した責任は「オレにある」と、選手らに“謝罪”した。その上で4日の横浜戦と、9月12日に大雨で中断となり、7日に再開される鹿島戦に向け、気持ちの切り替えの必要性を訴えた。

 練習前、クラブハウス内で同監督は立ったまま約22分間、選手に語りかけた。ACL敗退のショックを「昨日まで、オレも引きずった」と吐露。ある選手は「2年前の敗退のとき、ああいう話はなかった。僕らをかばってくれたんだと思う」。異例の“謝罪”は選手の胸に響いた。

 ACLは敗退したが、ナビスコ杯は11月3日の決勝に進出し、リーグ戦も首位鹿島と勝ち点7差の6位。天皇杯も11日の2回戦で開幕と、3冠の可能性は残る。関塚監督の“謝罪”の真意を受け止めて選手が、横浜戦でリーグ戦の連敗を2で止めることが、復調への第1歩となる。