鹿島の日本代表DF内田篤人(21)が、史上初のリーグ3連覇がかかる最終節の浦和戦(5日、埼玉ス)に強行出場する。9月に痛めた右ひざ半月板損傷の影響で11月28日のG大阪戦は途中交代したが、同30日の診察で浦和戦出場のゴーサイン。本人も「全然やれる。試合には出るよ」と決戦へ向け意欲を示した。

 この日、茨城県鹿嶋市内のクラブハウスで香取庸一チームドクターのチェックを受けた結果、患部の悪化は見られず、悪化していた場合に予定されていた1日の精密検査の回避も決定。「練習も普通にやりたい」と話したように、浦和戦までは治療と練習を並行する計画が立てられた。

 浦和との決戦の入場券は既に完売しており、完全アウェー状態となることが決定的。それでも「アウェーらしい雰囲気は好き。浦和だってホームで優勝を決められたくないだろうし。気持ちが高ぶる。ひざは大丈夫だよ」と言い切った。

 左太もも裏肉離れの疑いがあったFWマルキーニョスもこの日の診断を受け、患部の状態が予想より上向きだったことが判明。回復状況を見守ることになるが、浦和戦への出場は濃厚だ。偉業達成へ、鹿島はベスト布陣で敵地に乗り込む。