インフル禍に見舞われたGK陣を、ベテランGK吉原慎也(31)が救う。J1磐田は1日、GK八田直樹(23)と大畑拓也(19)が新型インフルエンザに感染したと発表。右脛骨(けいこつ)骨折の川口能活(34)は、この日クラブハウスでのリハビリを開始したばかり。今季最終節神戸戦(5日、ホムスタ)での、先発が確実となった吉原は「こんな事態は初めて」と複雑な表情を浮かべた。

 川崎Fから期限付き移籍した今季は、天皇杯での途中出場1試合のみ。控えが続いていた。思わぬ形で出番が回ってきたが、ユース選手の登録が認められない場合、控えGKなしで臨む緊急事態だ。それでも「この1年で選手の特徴は分かっている。DF陣とうまく連係をとりながら、意思疎通できればいい」と吉原。川崎F時代の06年12月2日C大阪戦以来3年ぶりとなるJ1の舞台にも、ベテランならではの落ち着きでゴールを守る。【栗田成芳】