来季に向けて女たちの戦いはすでに始まっている。J1清水のオフィシャルチアリーダー「オレンジウエーブ」の2010年シーズンメンバーのオーディションがこのほど、静岡市内で行われ今季のメンバー14人に加え、新メンバー4人が合格した。今回参加できなかった応募者のために来年1月17日にもオーディションを開催し、最終的に20人前後を人選する。

 オレンジウエーブはホームゲーム22試合に加え、大小イベント出演は30回以上で、年間出演回数は60回を超える。キャプテンを務めた文香(あやか)は「年齢も職業もばらばらのメンバーが集まって、みんなでまとまってイベントをするのが楽しい。踊るのも好きだし、エスパルスも好き。みんなといるのが楽しいです」と今季を振り返る。

 新規応募者数も昨季の6人から約3倍の15人にまで増加。それでも、チームを統括する羽柴ディレクターは「応募者が増えたからといってレベルが上がった訳じゃない。人前で踊るということは簡単なことではない」と厳しく見守っている。面接では同ディレクターから「ウエストを6センチダウンだね」「もう少しボディーメークして下さい」と、容赦ない注文が飛んだ。どのクラブよりも美しい「勝利の女神」になるために妥協はない。【為田聡史】